Qalculate!のご紹介
はじめのはじめに
この記事はプロコンゼミ(SPC同好会) その2 Advent Calendar 2018の16日目の記事です。
はじめに
ちょっとした計算をすることってあると思います。そんなときどうしますか?
pythonを起動
% python Python 3.7.1 (default, Oct 22 2018, 10:41:28) [GCC 8.2.1 20180831] on linux Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>> 1+1 2 >>>
Googleを起動
そんな計算手段の一つとしてQalculate!を紹介します。
公式ページは
Qalculate! - the ultimate desktop calculator
Qalculate!とは
Qalculate! is a multi-purpose cross-platform desktop calculator. It is simple to use but provides power and versatility normally reserved for complicated math packages, as well as useful tools for everyday needs (such as currency conversion and percent calculation).
Qalculate! - the ultimate desktop calculator より
要はクラスプロットフォームの電卓ってことです。
インストール
インストールは各ディストリビューションに依存します。
自分はarchlinuxなのでpacmanコマンドを使用します。
sudo pacman -S qalculate-gtk
起動すると見るからに電卓って感じのウィンドウが表示されます。(スクリーンショットはgtkのテーマが適用されているので他の環境と違うかと思います)
使い方
単純な計算
使い方はシンプルでボックスの中に計算式を入れれば答えが出てきます。
カッコも当然
定数
定数が組み込まれているので円周率とかネイピア数を打ち込まなくても大丈夫
関数
三角関数やlogを計算する関数も用意されています。
sin(π/4)は
基数が2のlog16は
日付計算
いろいろな関数が用意されています。日付型を作成、日付型の計算もできます。
日付型の作成
2018年12月16日の10日後は
2018年12月16日の10日前は
年、月、時間も同様に関数を使用して計算することができます。
行列の計算
行列型の作成
ベクトル型の作成
行列式の計算
次数を求める
他にもランクを求めたり、逆行列を求めたり、2つのベクトルの交点を求めたりできます。
方程式
方程式も解けます。
1元1次方程式を解く
1元3次方程式を解く
連立方程式を解く
以下の画像では
- x+3y+z=6
- 3x+10y+z=17
- 2x+6y+z=11
を解いています。第一引数は連立方程式のvectorで第二引数は使用する変数を渡しています。
おわりに
スクリーンショットが多くなってしまいました。上に挙げた例以外でも単位の計算や関数の定義、図形に関する計算、プロットなんかもできます。多機能かつシンプルな電卓はこれ以上のものを知りません。
ぜひ使ってみてください。